【大雪像】さっぽろ雪まつりの存続の危機?陸上自衛隊が大雪像1基削減を申し入れ※追記アリ

【大雪像】さっぽろ雪まつりの存続の危機?陸上自衛隊が大雪像1基削減を申し入れ※追記アリ

232
シェア
【大雪像】さっぽろ雪まつりの存続の危機?陸上自衛隊が大雪像1基削減を申し入れ

毎年、2月上旬に開催される雪と氷の祭典「さっぽろ雪まつり」。

観客動員数は200万人を超え、国内外から多くの人が訪れる北海道を代表する冬の一大イベントです。海外、とくにアジア圏での認知度は高く、「SAPPORO SNOW FESTIVAL」は札幌市にとって重要な観光資源の役割を果たしています。

そんな多くの人を魅了する「さっぽろ雪まつり」の大雪像制作には陸上自衛隊の協力があってのこそだったのですが、先日、陸上自衛隊は札幌市に大雪像1基削減を申し入れました。その後、急だったとして従来通り制作することを明らかにしましたが、再来年の「第66回さっぽろ雪まつり」からの削減をもとめていく方針のようです。

これはさっぽろ雪まつり存続にかかる危機ですぞ!

-さっぽろ雪まつり

1950年、中高生の手によって始まった「さっぽろ雪まつり」は、年々、規模を拡大し今に至ります。

見どころはなんといっても、メイン会場の大通公園に設置される大雪像でしょう。迫力があり、細部まで再現された造形はまさに雪の芸術。大雪像こそが「さっぽろ雪まつり」、最大の魅力といっても過言ではありません。

大雪像の制作は、年明け早々に材料となる雪集めから始まります。汚れのない綺麗で真っ白な雪をもとめて郊外からわざわざ運び、その量は5tトラックで約6,500台分だそうですから、えーと・・・どのくらいだ?とにかくものすごい量です。

その後、建築現場さながら重機を使って土台をつくり、雪を積み、足場を組み、と数々の工程を経て、1ヶ月かけて完成します。

今年は、「伊勢 神話への旅」「豊平館」「ワット・ベンチャマボピット(大理石寺院)」「歌舞伎座」「ちびまる子ちゃん in Hawai‘i」の5基が制作されましたが、このうち3基は陸上自衛隊北部方面隊の皆さんの手によるものだとご存知でしたか?

-北部方面隊

北部方面隊は北の要として1952年に創設された部隊で、2個師団及び2個旅団を基幹兵力としています。

雪像制作の参加は1955年からで、制作を担当するのは第11旅団隷下の第11特科隊、第11後方支援隊、第11偵察隊、第11高射特科中隊、司令部付隊、第18普通科連隊、第11戦車大隊、第11施設中隊、第11通信中隊を中心に、北部方面通信群、北部方面後方支援隊が加わります。

-真駒内会場

現在「さっぽろ雪まつり」はメインである「大通会場」、氷像が中心の「すすきの会場」、家族向けの「つどーむ会場」の3会場で構成されていますが、かつては「真駒内会場」がありました。

小さい頃は毎年のように連れていってもらっていたので記憶にあるんだけど、広大な場所に4,5基もの大雪像が横一列に並んでいて、そりゃもう迫力がありました。この会場は真駒内駐屯地の敷地にあり、これらの大雪像は隊員さんたちが制作していましたが2005年を最後に廃止となりました。

-自衛隊の協力

冷戦期には対ソ戦略の最前線部隊としての機能を果たしてきた北部方面隊ですが、近年は中国軍の近代化にともなう西方重視により縮小傾向にあり2008年には第11師団を第11旅団に、第3施設団を北部方面施設隊に改編されました。

今回の申し入れは「訓練時間の確保が難しい」とのことで本業の支障をきたすようでは本末転倒になってしまいますから当然だと思います。再来年からは1基削減が実現する可能性は高いんじゃないでしょうか。もしかしたら、1基削減、2基削減と陸上自衛隊の協力による大雪像制作が行われなくなる可能性だって充分に考えられます。

今後、札幌市がどのような対策をしていくのかが気になります。大雪像の数はそのまま動員数に直結するでしょうから、1基減り、1基減り、といった事態に、もしなったとすれば存続の危機に陥るやもしれません。

[divider]

※追記2013.08.29 18:58

「第66回さっぽろ雪まつり」から、陸上自衛隊による大雪像制作数3基から2基への削減はほぼ確定のようです。市は大通会場での大雪像数5基を維持するために、制作者をあらたに探すとしていますが、予算の都合上、断念するなんて可能性にもなきにしもあらずといったところでしょうか。

[box type=”shadow” ]札幌市は、2015年開催の「さっぽろ雪まつり」から、陸上自衛隊に制作してもらう大雪像数を3基から2基に減らす方針を固めた。

陸上自衛隊北部方面隊が削減の意向を示していたことを受け、2年後から応じることにした。雪まつりではこれまで、大通会場で計5基の大雪像が制作されている。市は5基の大雪像を今後も維持するため、制作の担い手を新たに探す考えだ。

上田文雄市長は9月3日、来年の雪像制作を陸自に要請する。この会合で、陸自側が2年後の削減を正式に申し入れ、上田市長が了承する見通しだ。

陸自は、雪像を制作する約1か月間、隊員が訓練不足になることから、協力体制の縮小を市などに打診し、当初は14年2月の開催から削減する意向を非公式に伝えていた。だが、市や関係団体が難色を示したことから、削減時期を1年遅らせて2年後とする妥協案を示していた。市は陸自側との交渉を重ねた結果、これ以上の説得は困難と判断した。

市と交渉の末…雪まつり大雪像、陸自が縮小意向
読売新聞/2013.8.29 16:00

[/box]

[box type=”shadow” ]"Aizen Myo-o," is inflicted by Japanese soldiers at the Sapporo Snow Festival

※1969年のさっぽろ雪まつりで愛染明王の雪像を取り壊す自衛隊員(在日米軍の資料より)

引用元:photo credit: U.S. Army Garrison Japan via photopin cc
[/box]

[highlight]参考URL[/highlight]

陸上自衛隊 北部方面隊ホームページ – 防衛省

陸上自衛隊:北部方面隊 – 防衛省

陸上自衛隊第11旅団

さっぽろ雪まつり公式サイト|SAPPORO SNOW FESTIVAL