お雑煮(おぞうに)といえば日本人にとって正月に欠かせない料理ですが、地域によって千差万別。丸餅や角餅、あんこ餅、赤味噌仕立て、白味噌仕立て、すまし汁などなど、具材も地域によって異なります。
その家のお雑煮を見れば、その出身がある程度わかるほど全国には様々なお雑煮が存在しています。
中国地方の日本海側に位置する鳥取県のお雑煮は大きく分けて4種類存在することをご存知ですか?
一つ目は「小豆雑煮(あずきぞうに)」。松江市や出雲市などでおもに食べられているお雑煮で、軟らかく煮た小豆汁にたっぷりの砂糖を入れて丸餅を入れたもの。
二つ目は「岩海苔雑煮(いわのりぞうに)」。奥出雲などで食べられているお雑煮で、昆布と煮干でとった出汁に醤油で味付けして仕上げに岩海苔をかけたもの。
三つ目は「錦糸卵雑煮(きんしたまごぞうに)」。大田市(おおだし)で食べられているお雑煮で、具材はセリや蒲鉾、岩海苔と豊富。錦糸卵の黄色が鮮やかで仕上げてにかつお節をかけます。
四つ目は「黒豆雑煮(くろまめぞうに)」。石見銀山で有名な石見(いわみ)地方で食べられているお雑煮で、黒豆をのせたもの。
ほかにも、焼いた鮎を出汁に使ったり、ハマグリをいれたお雑煮など島根県のお雑煮はバリエーション豊か。
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鳥取県民秘密のごちそう ~正月のお雑煮編~
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引用元:photo credit: Zouni (style of Kyoto) via photopin (license)
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